サラダ音楽祭の楽しみ方

たくさんの楽器が集まって、見事なハーモニーを奏でるオーケストラ。都響やソリストたちが、東京芸術劇場のコンサートホールで奏でるスペシャルなプログラムの聴きどころをご紹介しましょう!

(文:飯田有抄/クラシック音楽ファシリテーター)

OK! オーケストラは、とことん「参加」マインドで楽しもう!

赤ちゃんからお年寄りまで、みんなで楽しめる「OK! オーケストラ」のコンサートは、すぎやまこういちさん作曲「交響組曲『ドラゴンクエストV』」序曲でスタート。30年以上も愛されてやまないゲームの音楽から生まれた大傑作です。都響は「ドラクエ」の組曲を全曲演奏し続けて来たスペシャリストなのです。輝かしい幕開けに、きっと心がときめくはず!

ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」は、きっと誰もがどこかで一度は耳にしたことのある名旋律。この曲では「指揮体験」にチャレンジしてもらいますよ。大野和士さんのような名指揮者になりきって、タクトを振ってみよう。

グリンカ作曲「ルスランとリュドミラ」序曲。舌を噛んでしまいそうなタイトルだけど、明るくて、勢いがあって、とてもステキな曲。思わず体を動かしたくなるかもしれません。このコンサートでは、OKです! 大人気のダンス集団「コンドルズ」と一緒に踊っちゃいましょう! 続くストラヴィンスキーの「火の鳥」もバレエ音楽だから、身体が自然に動いてしまうかも?!

久石譲さんのお馴染みのナンバー「崖の上のポニョ」「さんぽ」は、大人も子供も、声を出して歌ってOK! 公募で集まった豊島区の小学生13名も、東京少年少女合唱隊と一緒に歌います。みなさんもどんどん演奏に参加してくださいね。締めくくりはディズニーのファンタスティック・メドレー。夢いっぱいのオーケストラの響きに身を任せ、ゆったりと楽しんでください。司会は子供向けテレビ番組でもおなじみの小林顕作さん。盛りだくさんの内容をナビゲートしてくれます。

司会 小林顕作
司会 小林顕作

メインコンサート〈プルミエ・ガラ〉、第I部も贅沢に

「ガラ」(gala)という言葉は、特別なお祭りを意味します。「サラダ音楽祭」はミニコンサートやワークショップがあって、1日中音楽で楽しめるお祭りですが、夜のガラコンサートは、コース料理でいうならメインディッシュ。最後にとびきり美味しいお料理をいただいて、しっかりお腹いっぱいになれるメニューをご用意しています!

第I部の幕開けは「オリンピック・マーチ」。これは1964年の東京オリンピックの開会式で高らかに鳴り響いた行進曲です。都響はもともと前回の東京オリンピックの文化事業として生まれたオーケストラなのをご存知ですか? 来たる2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、この曲は小池都知事が指揮台に上がります!

J.シュトラウス2世は、華やかな音楽の都ウィーンで大活躍した作曲家。喜歌劇「こうもり」から、チャーミングなアリア「僕はお客を呼ぶのが好きだ」を、藤木大地さんがカウンターテナーの美声で歌います。

テノール 藤木大地(カウンターテナー)
テノール 藤木大地
(カウンターテナー)
ハープ 吉野直子
ハープ 吉野直子

世界的なハープ奏者の吉野直子さんも登場! 映画「太陽がいっぱい」や「ゴッドファーザー」の音楽でおなじみのニーノ・ロータが作曲した、ハープ協奏曲ト長調より第1楽章を聴かせてくれます。優雅で広がりのあるハープの音色と、厚みあるオーケストラの響きが、美しい対話を繰り広げます。

第I部のおしまいは、“豪華絢爛”という言葉がぴったりな、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」です。ヴァルスとはフランス語で「ワルツ」の意味。ゴージャスで、どこか官能的なワルツの世界が、「オーケストラの魔術師」と呼ばれたラヴェルの手によって色鮮やかに描かれた作品です。

第II部は、壮大なスケールの、舞踊と合唱による世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」が待ち受けています(この曲については「楽しみ方vol.1」をチェック!)。大野和士さんとコンドルズのコラボレーション、ソプラノの光岡暁恵さん、テノールの藤木大地さん、バリトンの小林大祐さん、新国立劇場合唱団と東京少年少女合唱隊のパワフルな歌声にも注目してくださいね。

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